救急医療の役割と選び方の現状

看護師にとって救急医療はやりがいのある仕事として注目されることがあります。
しかし、その担い手になろうと思って救急外来のある病院に就職したものの、思い描いていた仕事とはまるで違うことに気づいて転職する人も少なくないのが現状です。
救急医療には種類があり、一次から三次に分類されていて個々の医療機関がどれに該当するかが明確に分けられています。
重症度に応じてどの医療機関に行くべきかが区別されているため、救急医療に携わるという大枠の中でも、どの種類の医療を担っている医療機関かによって実際に担う仕事の内容にも大差があるのです。
看護師として高い気概を持ち、スキルアップを行いながら重症の患者に対して適切な看護を行いたいと思っている人は三次の救急を担う役割を果たしている医療機関を選ぶ必要があります。
しかし、集中治療室で高度な医療を行うのをサポートするのに魅力を感じる看護師は多く、就職に際しては競争が著しいのも現状です。
それを知らずに他の救急外来のある病院でも良いと考えて小さな病院を選んでしまい、入院すら必要のないような患者に毎日対応することになってしまうことがよくあります。
その逆のパターンもまた然りであり、うまくやりたい仕事ができずに転職する看護師も少なくはないのです。
しかし、一度職場を離れることでその事実をよく理解することができ、自分に適切な職場を判断して転職に踏み切ることができる事例は多くなっています。どんな救急医療に携わりたいのか明確化してから転職をするのでも、遅くはないでしょう。